本日のスープ

Various tasteful things becomes spice of life.

ルーフライニング

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10年以上前から気になっていたシミの目立つルーフライニング。色は Island Blue に合わせた Cumulus Gray だと思います。ちなみにいわゆる長モノのライニングは前後2つの分割構成になっていて、ピックアップの場合には前の部分だけ使います。さて、この残念なシミの原因は生地を骨組へと固定しようとした接着剤のようです。オリジナルに沿った方法なのかはわかりませんが、少なくとも23年前の英国の修理業者はこういう方法を取ったのです。車両入手当時は全く目立つことはなかったのですが、次第に接着剤の跡が濃くなってきました。これも経年劣化、変質ということでしょうか。もちろん復旧作業のひとつとして改善すべくセルフで新しい生地に張り替えです。準備は車両が工場にあって不在のまま始めました。

まずは古い生地を骨組から外しましたが、ベタベタと接着剤を使ったわりに固定はあまりされていませんでした。特に正中の骨とライニングの固定はステッチまたはステープラー(ホチキス)なので接着剤は無駄でしかありません。最終的にはどうせ隠れてしまう骨組ですが、劣化した接着剤はすべてこそげ落として回復への準備を整えました。

まずは出来上がりの雰囲気を掴むために英国から取り寄せた純正のクリップを使い、新品の生地を仮に張ってみます。天蓋部分にもクリップ使用を試してみしたが、ライニングが妙な感じに引き攣れてしまうので以前の姿に習ってステープラーで留めました。

細かく考えずにひと通り留めてみると、どうしても各所にシワが発生してしまいます。試行錯誤して気がついたのですがいくつかのポイントがありました。
  • 全ての骨組にやみくもにピッタリ沿わせるのではなく、外周以外の骨は張りをつくるためのガイドと考え、様子を見ながら固定させていく
  • なだらかなドーム状にするにはステッチを上手く使う
  • 生地を張る向きは車体前後方向を意識するとシワが出来にくい

骨組を凧の骨のように考えてきっちりと沿わせていくのではダメでした。なぜならルーフライニングの骨組は屋根形状には近いもののなだらかな曲線ではないからです。横に走ったアバラ状の骨は生地を吊るためのガイドと考えて、糸を駆使し部分ごとに強弱をつけて裏側から生地を引っ張るのが正解のようです。確かに元のライニングにも糸は使ってありましたが、端の方の生地を引っ張っているだけでそこまで重要性は感じられませんでした。しかし、まさか車の修理に裁縫をすることになるとはこの時まで思いませんでした。

FullSizeRenderひょっとすると施行マニュアルはあるところにはあるのかも知れませんが、自分で気がついた方法でうまくいくと気分がいいものです。他にも、クリップだと表面に出てしまうような場所があるので、ここはやはり接着剤の出番か?というようなところにはあえて両面テープを使いました。何度かは貼り直しもできますし、時間が経って接着力が落ちることはあったとしても、前回のようにシミになったりはしないでしょう。こうしてとりあえず一通りは完成。本職の方ならもっとピンと張れるのでしょうが、自分にとっては仕上がりは二の次。新車当時の製造過程を想像しながらイベントとして楽しませてもらいました。


もうひとつ、出来上がったライニングの車体への取付にもコツがありました。
最初に後方のライニングをあえて少し前側にずらして車体に嵌めておいてから、前方のライニングをピッタリと所定の位置に嵌めたあと、後方と前方とを接合させるフックがかかるように下から抑えながら後方のライニングを所定の位置までずらします。アシスタントの手を借りて役割を分担すればいいでしょうけれど、ワタシは独り仰向けになって足で前方を抑えつつ両手で後方をずらしました。


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とりあえず装着を終えましたが、前部後端のアーチ形状がちょっと合ってなくて隙間ができてしまいます。これは以前からのことで今回に至っても改善できていない部分です。完璧を求めるのならば骨組を曲げ修正すべきでしょうが、それはまた訪れるかもしれないあとの機会に挑戦しましょう。

今回何気に時間がかかったルームランプの再配線は次回脱着に備え二極コネクタに変更しておきましたので、気が向いた時にはいつでも楽にやり直せるでしょう。

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1969
Austin
Mini Countryman
Mk-II

`97に英国より輸入し登録、以来所持続けている我が愛車。これが手持ちで一番のお気に入りの『古道具』である。乗っている時間よりも修理やカスタムしている時間のほうが圧倒的に長い。2018年秋に車体色をアイランドブルーからマルーンに変えました。

 
1986
RENAULT
4 GTL

`06年4月に購入。使い古しが似合うブルージーンズのような『古道具』。`08年5月までリフレッシュ中のカントリーマンの代役を務めてくれました。また乗りたいクルマ。

 
1996
FIAT
Panda CLX

D車を新車で購入した妻と一緒にこちらにやってきました。当時は旧車ではありませんでしたが古道具を経てそろそろそう呼べる域には達しているかも。高年式さ故にミニのバックアップ的存在でしたが積載能力を求めた結果、`11年6月にルノー・エクスプレスにその役をバトンタッチしました。機会があれば今度は Panda 45 を手に入れたいです。


1990
RENAULT
express GTD

`11年6月に購入。道具を積んで移動するための『古道具』。カントリーマン以上の活躍をする場面もありながらトラブルという名のイベントを発生させることも得意の様子。


1974
DAIHATSU
Solex 5000

前輪駆動によるモペッド。`04に購入。本国フランス仕様とはちょっと異なるコンパクトな日本仕様。気軽に遊ぶ『古道具』であるが、登場機会は全くと言っていいほど無い。

FullSizeRender
2010
ABARTH
500 esseesse

旧車予備軍になる得ると予感して購入。なんて、本当はエアコンが効いて走ることが楽しそうなのが欲しかっただけ?。とりあえずカントリーマン不在の心の穴を埋めてくれています。


1971
Sabotage-soup
Suze(管理人)

「古道具や旧車など古いものを活かして生きる」をコンセプトとしてサボタージュ・スープと名付けて活動していますスーズと名乗る者です。日替りのチープシックだけど味わい深いごった煮をどうぞご賞味あれ。
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