本日のスープ

Various tasteful things becomes spice of life.

木枠の保護塗装を選んだ

ワタシは絶版車であるカントリーマンを維持保存することが後世への責任とも考えていますし、手間をかけて接することは充実したひと時にも思えています。

もちろんカントリーマンの特徴である木枠のメンテにも責任と愛情が必要とされます。
だからといって木枠付きのオーナーに求められる条件は
・ニス塗りに時間と手間を惜しまない
・ガレージ保存
・雨の日は乗らない
なのでしょうか。
これを回避するために「オールスチール」を選択するのも手段なのでしょうが、ワタシと縁があったのは木枠付きでしたし、その姿を尊重し、困難に知恵をもって挑戦、天候に左右されず道具としてフル稼働させるのが、ワタシのクルマへの接し方です。たとえ汚れたとしても経年変化によって色調やツヤが変化するのは「風合いが増す」すなわち「価値が増す」ことなのだと考えています。

ワタシも以前はカントリーマンの木枠のメンテといえば、年に2回ほど表面をサンディングして2度重ね塗りする「ニス」でした。ここで言う「ニス」とはホームセンターなどで簡単に入手できる商品のことです。
現在ワタシたちがホームセンターなどで目にする「ニス」の多くはシロウトでも簡単に効果の得られる合成品です。この簡単にというのが非常にクセもので、ツヤ出し効果や乾燥の早さに重点を置いてあるように感じます。
材料の保護や美観の向上といった本来の目的よりも、施行しながら〜施行後すぐに感じる変化や達成感を消費者に与えるのが目的になっているのかもしれません。

しかも家具や小物などへの使用はまだしも、日々紫外線や雨風に晒される外装には適していません。
カントリーマンの木枠を木造住宅に例えるならば、規模的には"庇(ひさし)"の下である程度水濡れから守られている窓枠に近くても、木枠にかかるストレスは雨の地面からの跳ね返しも考慮すると外壁の腰下並みです。

この「ニス」の施工性や仕上がり感やメンテサイクルなどの「効果と手間のバランス」が木枠付きオーナー当人にとって不都合が無ければいいのですが、ワタシにとってはちょっと疑問に感じるようになってしまいました。

「ニス」がワタシにとってベストでは無いと思い始めたのは、カントリーマン購入後に移った仕事で骨董〜古道具や古民家に接し「木」で造られた多くのものと対峙するようになってからです。
永 い年月を生き残って来た「古いもの」たちの塗装には和物は漆や柿渋、洋物は天然ワニスやシェラックなど木と非常に近い存在の天然樹脂などが用いられています。昔は現代に比べ技術的に及ばず、 そういったモノしか手に入らなかったということもありますが、これらの天然樹脂は、合成品の「ニス」のように木の呼吸=通気を妨げませんので、材料が劣化しにくい長所もあります。

その考えから木枠に用いる塗料を探していて辿り着いたのは建材メーカーである オスモ社 の一商品 オスモカラー というものです。
石油系の溶剤を使わない無公害自然塗料で、主成分は植物(ヒマワリ・大豆・アザミ)の抽出油です。
成分的にも同じく植物である木とよく馴染み、一般的なオイルステインに比べ分子レベルが小さいので、木の内部に深く浸透。しかもただ浸透するだけかと思いきや、施行乾燥後さらに1〜2週間で酸化重合して完全に樹脂になるそうです。その表面の保護膜は木の呼吸を妨げず、耐久性は木目を生かす「半透明仕上げ」で3〜5年、メインテナンスの際には汚れを落とす程度で再塗装できるそうです。
なんだか昔に施してきた木材への保護塗装の考えが、現代の技術を用いて戻って来た感があります。

ワタシは下地に、防虫・防腐・防カビ効果のある オスモカラー ウォーターレペイント(下塗り用)0.75L
着色と紫外線ブロック効果を目的に オスモカラー ワンコートオンリー 0.75L 色はグレー系の「シルバーポプラ」を選択。
「木=茶色」という固定概念を外して、ボディカラーのアイランドブルーとの個性的な色調のコーディネートを目指しました。

カントリーマンの木枠への自然塗料使用はどなたもおこなっていない新しい試みかと思いますので、施行の感想、実際の耐久性などはまたご報告いたします。

 関連記事: 木枠の保護塗装について考える

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Comment

まち | 2007年11月11日 01:37
うなずくことしきりで御座います。
私も、購入後の割と早い段階で、そのニスのピアノ塗装に不自然さをおぼえ
とっとと削ったり剥った者のひとりです。
日本の気候だと、湿度が高くて
呼吸出来ずに内側から黒く傷んでいくんですよね…
(屋外だからだろ?
うちは完全屋根つき・雨天乗らずだぜ!
ていう方は、私の話はスルーしてくださいね)。

私の場合、ステイン+オイル+ワックスでした。
唯、剥離が不十分だったのと、カントク不行き届きとで
木枠、ダメにしちゃいましたけどね(^-^;)。
でも後悔していませんし、今後もきっと、ニスは使いません。
今回は、内側からアプローチしようかと考えています。

Suzeさんの塗料ははじめて見ました。
また是非、経過を教えてくださいね。
まち | 2007年11月11日 15:16
連投すみません。
私が今の所、購入を検討してる塗料はこれ↓
https://www.diyna.com/webshop/paintjoy/vaton01.html
でも防腐、防虫、防蟻剤の類は含んでいないそうなので、
九三七一というのを内側に浸透させようかなと↓
https://www.diyna.com/webshop/paintjoy/yosida02.html

併用が可能なのか、問い合わせしないとですが…。
Suze | URL | 2007年11月12日 16:24
 こん**は。まちsan。
 まちsanも目をつけたのは、やはり自然系塗料ですか。
 塗料が同じでなくても、行程が同じでなくても、ワタシの作業がまちsanのリペアのヒントになれば幸いです。
こた | 2007年11月27日 02:30
****でお世話になっているこたと申します。
貴重な情報をありがとうございました。
この塗料だとはがさずに重ね塗りできるということなのですか?!
考えてみれば、木材なのですから呼吸しているんですものね。。
出来ることなら木枠を外してケアしてあげたいのですが、知識も勇気もなく、なかなか、怖くて行えません。何かアドバイスがあれば是非教えていただけたらと思います。(o*。_。)oペコッ
Suze | URL | 2007年11月28日 13:38
 こん**は。こたsan。
 こちらこそお世話になっております。
 オスモはワタシも初めて使う塗料なので、使用してみて長期の経過を見ないと、ハッキリと責任をもってオススメできませんが、「はがさずに重ね塗りできる」のは確かなようです。
 ワタシはアドバイスなどできる立場ではありませんが、木枠装着の際には、手順は逆でも、なるべく外し方の参考になるような情報を盛り込んだ記事にするよう心掛けます。

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1969
Austin
Mini Countryman Mk-II

`97に英国より輸入し登録、以来所持続けている我が愛車。これが手持ちで一番のお気に入りの『古道具』である。ただいまいくつかの課題をこなしながら何度目かのリフレッシュ中。2009年より”モーリス・トラヴェラー”仕様にして楽しんでおります。

 
1986
RENAULT
4 GTL

`06年4月に購入。使い古しが似合うブルージーンズのような『古道具』。`08年5月までリフレッシュ中のカントリーマンの代役を務めてくれました。また乗りたいクルマ。

 
1996
FIAT
Panda CLX

D車を新車で購入した妻と一緒にこちらにやってきました。当時は旧車ではありませんでしたが古道具を経てそろそろそう呼べる域には達しているかも。高年式さ故にミニのバックアップ的存在でしたが積載能力を求めた結果、`11年6月にルノー・エクスプレスにその役をバトンタッチしました。機会があれば今度は Panda 45 を手に入れたいです。


1990
RENAULT
express GTD

`11年6月に購入。道具を積んで移動するための『古道具』。カントリーマン以上の活躍をする場面もありながらトラブルという名のイベントを発生させることも得意の様子。


1974
DAIHATSU
Solex 5000

前輪駆動によるモペッド。`04に購入。本国フランス仕様とはちょっと異なるコンパクトな日本仕様。気軽に遊ぶ『古道具』であるが、登場機会は全くと言っていいほど無い。

FullSizeRender
2010
ABARTH
500 esseesse

旧車予備軍になる得ると予感して購入。なんて、本当はエアコンが効いて走ることが楽しそうなのが欲しかっただけ?。とりあえずカントリーマン不在の心の穴を埋めてくれています。


1971
Sabotage-soup
Suze(管理人)

「古道具や旧車など古いものを活かして生きる」をコンセプトとしてサボタージュ・スープと名付けて活動していますスーズと名乗る者です。日替りのチープシックだけど味わい深いごった煮をどうぞご賞味あれ。
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