本日のスープ

Various tasteful things becomes spice of life.

続・SMITHSセンターメーター孝

あれからずっとセンターメーターの組み合わせのことをカントリーマンの作業にかかっている時以外は考えています。
それでもまだ最終結論まで至っていないのですが、どうも結論はしばらく出そうにありませんので、今回は途中報告となります。

「1408」や「1280」がmile表示のメーターで60mile/h、km表示のメーターでは60km/h時の一分間のメーターケーブル回転数を示すというのなら、その数字をたどって、どこのパーツがどれだけの回転をしているのか。また、最終出力であるタイヤのサイズはどれだけなのかが考えられます。(タイヤサイズの変更などは速度計の表示に影響します。)

それでは、初期Mini標準の最終減速比3.765に使われたとみて間違いない、タイプ「1408」を例に解説します。

メーターピニオンなどメーターケーブルを回転させているのは、左図1のスピードメーターピニオンドライブ(以下略:MPD)。直結なので回転数は"1408"と等しい。
それに回転を伝えているのは左図6のスピードメータードライブスピンドル(以下略:MDS)。
MPDの歯数が17に対しMDSの歯数は6。
したがって、MPD"1408"の時、MDSは"3989.333"(小数点以下省略)回転している事になります。
ちなみに、AタイプエンジンでもA+タイプエンジンでも(1959〜1984)の10インチホイールモデルのMTならばMPDとMDSの組み合わせは全車種で共通ですが、ATでは組み合わせが変わります。
(2008/02/05追記:一応ATのMDSの情報を得たので掲載していますが、後に判明したAT用のセンターメーターのケーブル回転数に5歯だと計算が合わないです。7歯だとピッタリなんですけど…。なので未確認情報としてとらえてくださいまし。)

MPD MDS
採用モデル
22A1881(17歯) 2A3720 (6歯) 1959-84, 10" wheels MT models.
(with 12" wheels, 1275 GT).
22A1881(17歯) 27H7713 (5歯?) 1965-92; 848 and 998 AT models. 

変速ギアMDS"3989"時、それに回転を伝えているのは左図43のファイナルドライブピニオン(以下略:FDP)と回転の等しいギアシャフトの先端。これは60mile/h時のエンジン回転数をも示しています。(標準のドロップギア比1:1の場合。)この時、タコメーターを装着していれば回転数の確認が可能でしょう。


デフそしてFDPの回転は左図のディファレンシャルクラウンギア(以下略:DCG)にも回転を伝えます。

さて、これからが少しややこしい。
Aタイプエンジン(〜1980)の最終減速比を決める、FDPとDCGの組み合わせ(2つの総称がファイナルギア)をパーツリストから探り出しました。

FDP
DCG
最終減速比
22A1300 (22歯) 22A1003 (72歯) 3.273(AT)
22A413 (18歯) 22A411 (62歯) 3.444(MT)
22A399 (17歯) 22A940 (62歯) 3.647(MT)
22A399 (17歯) 22A401 (64歯) 3.765(MT)
22A338 (16歯) 22A340 (63歯) 3.938(MT)
22G99 (15歯) 22A101 (62歯) 4.133(MT)
22G99 (15歯) 22A370 (64歯) 4.267(MT)
22G99 (15歯) 22A443 (65歯) 4.333(MT)
(3.938-4.333の最終減速比はオプション。3.938に対応するメーターは確認できたが、それ以外についてはわからない。)

最終減速比3.765の場合、FDPの歯数が17に対しDCGの歯数は64。
なんのことはない。最終減速比3.765は64/17のことなのだ。
これでFDP"3989"の時、DCGは"1059.578"回転していとわかる。DCGがタイヤに伝える回転数は一時間では"63574"(小数点以下省略)になる。
これで、60mile/h時にタイヤが"63574"回転するには外径がどれだけのタイヤなのかを求める事が出来ます。
タイヤの直径をミリ単位で求めるため、60mileを96km、すなわち96000000mmに変換します。
96000000mmを"63574"回転で到達するのはタイヤ外周が"1510.051"mm。直径は円周率3.14で割ると"480.908"mm。
これは、ラジアルタイヤ145SR10及びバイアスタイヤ5.20-10のカタログデータとほぼ一致するのではないでしょうか。「1280」を最終減速比3.444とみた場合でも近い結果がでます。

話が長〜くなりました。お付き合いありがとうございました。
これはワタシが現時点で辿り着いた「仮説」みたいなものですが、以下に計算式を書き留めておきます。よろしければ役立ててください。

今回の計算式
60mileまたは60km移動時点のメーターケーブル回転総数 … m
スピードメーターピニオンドライブ歯数 … p
スピードメータードライブスピンドル歯数 … d
ファイナルドライブピニオン歯数 … f
ディファレンシャルクラウンギア歯数 … k
タイヤ直径(km)… t
60mileまたは60km移動時点のエンジン回転総数 … E=mp/d
60mileまたは60km移動時点のタイヤ回転総数 … R=Ef/k
時速(km/h)… S=60(3.14tR)
A+タイプエンジン(1980〜)の場合のデータも追加しておきます。
メーター交換、もしくはミッションをA+タイプに交換をした場合に活用していただきたい。

・スピードメーターピニオンドライブ(略:MPD)とスピードメータードライブスピンドル(略:MDS)の組み合わせ

MPD MDS
最終減速比と採用モデル
22A1881(17歯) 27H7713 (5歯?) 3.273(AT)
1965-92
848 and 998 AT
TNB10003(15歯) TNB10006 (7歯) 2.760(AT)
1992 on; 12”wheels
1275 models.
DAM2905(16歯) DAM6028 (7歯) 3.444
1984-92, 12”wheels
998
MT
 (16歯)  (7歯) 3.105
1991-2000
TXT10006 (18歯) TFT10004 (5歯) 3.211
1991 on, 12”and 13”wheels
1275 SPi (not France) MT
TXT10004 (15歯) TXT10001 (7歯) 2.762
1990 on, 12”and 13”wheels
 1275 carb (France) and SPi (France), all 1275 MPi MT

・ファイナルドライブピニオン(略:FDP)とディファレンシャルクラウンギア(略:DCG)の組み合わせ

FDP
DCG
最終減速比
DAM4128 (25歯) DAM4130 (69歯) 2.760(AT) (France, 1994-96)
DAM7365 (22歯) DAM7362 (72歯) 3.273(AT)
TCC10001 (21歯) TCB10004 (58歯) 2.762(MT) (France, 1992-94)
DAM5927 (20歯) DAM5925 (59歯) 2.950(MT)
DAM2808 (19歯) DAM6327 (59歯) 3.105(MT)
DAM2808 (19歯) DAM2806 (61歯) 3.211(MT)
DAM2679 (18歯) DAM2677 (62歯) 3.444(MT)
DAM4137 (17歯) DAM4162 (62歯) 3.647(MT)
DAM4131 (17歯) DAM4779 (64歯) 3.765(MT)
DAM3218 (16歯) DAM3216 (63歯) 3.938(MT)
DAM3647 (15歯) DAM3645 (65歯) 4.333(MT)

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Comment

Suze | URL | 2007年05月03日 22:20
 それと偶然と言えない数字の法則がありました。
 「1440」=32×45
 「1408」=32×44
 「1376」=32×43
 「1280」=32×40
 「1248」=32×39
 と、メーターケーブル回転数は32進法なのです。
 計測した数というよりも便宜的なものを感じます。

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1969
Austin
Mini Countryman Mk-II

`97に英国より輸入し登録、以来所持続けている我が愛車。これが手持ちで一番のお気に入りの『古道具』である。ただいまいくつかの課題をこなしながら何度目かのリフレッシュ中。2009年より”モーリス・トラヴェラー”仕様にして楽しんでおります。

 
1986
RENAULT
4 GTL

`06年4月に購入。使い古しが似合うブルージーンズのような『古道具』。`08年5月までリフレッシュ中のカントリーマンの代役を務めてくれました。また乗りたいクルマ。

 
1996
FIAT
Panda CLX

D車を新車で購入した妻と一緒にこちらにやってきました。当時は旧車ではありませんでしたが古道具を経てそろそろそう呼べる域には達しているかも。高年式さ故にミニのバックアップ的存在でしたが積載能力を求めた結果、`11年6月にルノー・エクスプレスにその役をバトンタッチしました。機会があれば今度は Panda 45 を手に入れたいです。


1990
RENAULT
express GTD

`11年6月に購入。道具を積んで移動するための『古道具』。カントリーマン以上の活躍をする場面もありながらトラブルという名のイベントを発生させることも得意の様子。


1974
DAIHATSU
Solex 5000

前輪駆動によるモペッド。`04に購入。本国フランス仕様とはちょっと異なるコンパクトな日本仕様。気軽に遊ぶ『古道具』であるが、登場機会は全くと言っていいほど無い。

FullSizeRender
2010
ABARTH
500 esseesse

旧車予備軍になる得ると予感して購入。なんて、本当はエアコンが効いて走ることが楽しそうなのが欲しかっただけ?。とりあえずカントリーマン不在の心の穴を埋めてくれています。


1971
Sabotage-soup
Suze(管理人)

「古道具や旧車など古いものを活かして生きる」をコンセプトとしてサボタージュ・スープと名付けて活動していますスーズと名乗る者です。日替りのチープシックだけど味わい深いごった煮をどうぞご賞味あれ。
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