本日のスープ

Various tasteful things becomes spice of life.

グロープラグ交換

晩秋に燃料漏れが解決してひと安心したのもつかの間。冬がやってくると次第にエンジンがかかりにくくなってしまうのが、ウチのエクスプレス。年末ぐらいではアクセルベタ踏みと長いクランキングでなんとかなっていたものが、2月ともなるとそれでもかかりません。
考えられる原因は、寒さでエンジンブロックが冷えて圧縮が下がってしまうこと。そして、グロープラグでの燃焼室の加熱が追いつかないこと、の2点ぐらいしか思いつきません。

まずは簡単なところから着手します。車検の時にスルーしてしまっていたエンジンオイル交換、加えて添加剤に頼って、圧縮が上がることを期待します。



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回復剤を混合させたオイルは「トロットロッ」で期待大でしたが、残念ながら変化はありませんでした。残るはグロープラグ。国内調達と海外調達では値段比率が1:4と大きく差があるので時間がかかるを覚悟して最安値だったポーランドから取り寄せました。

手持ちの工具では対応できなそうだったので交換作業はパーツ持込で整備工場任せです。

交換後はクランキングさせると「キュル、ドン」と素早くエンジンがかかるほど劇的に改善されました。こんなに変わるならもっと早くやっておけばよかった。

そうそう、あとから知ったのですが、夏場にグローランプが消えてないのにクランキングしてもエンジンはかかりますが、グロープラグが煤ける原因になるので、キチンとランプ消灯を確認してからクランキングという手順は守らなければならないそうです。

心当たりがアリアリ。反省してます。

パーツ雑感

維持するのに必要なパーツがいまでも手に入るのが旧車の中でズバ抜けて優秀なクラシック・ミニですが、当時のオリジナルにこだわってしまうと現物が見つからなかったり、運良く見つかっても高価で手が出なかったりで、WEB通販でリプロ品や同等品をサクッと入手することが多いと思います。
その時のオリジナルと比較したパーツの特徴を5つほど挙げてみましょう。
  1. 形状が異なる
  2. 形状は等しいが材質だけが異なる
  3. 形状も材質もほぼ同じようだがクオリティはちょっと下がる
  4. なんとなく似ているだけで形状もクオリティも別物。もはやパチもんレベル
  5. 型番で注文したら用途はあっているけど高年式用で全く違うもの
「1」はスイッチや保守部品に見られるパターン。用途は同じだけれど高年式のものに置き換えられている。維持ためには致し方ないのかもしれません。ワタシが遭遇したのは「カーテシースイッチ 」。ドアを開けた時に室内灯を点灯させるスイッチです。探すと見つからないわけではありませんが品薄なためなのかワタシの感覚ではちょっと割高感があります。拘るべきか否か悩み一旦は後年式のパーツを入手し「車としての主目的を忘れないように」「見えない部分ならあまり気にならない」と自分に言い聞かせてはいましたが、イベント会場で見つけた時にはやはり買ってしまいました。

「2」は外装内装の見た目に関わる部分で、安易に製造して安価に提供するためにはこれも仕方ないのかもしれません。全く同じ形状を流用品に求めるのはまず不可能ですのでこの場合は目を瞑ります。ワタシの場合だと「シフトノブ」でした。オリジナルの材質はゴムと硫黄の化合物たるベークライトですが、今は石油から作られたプラスチックです。黒い塊としては同じようですが、艶感に違いがあってベークはちょっとマット、プラはツヤツヤとしています。

「3」、注文時点では気づきにくいのですが、実際の装着には若干の加工が必要になることもあります。ワタシの場合だとダッシュボードの「クラッシュパッド」でした。表面性状というか質感というか色と手触りがオリジナルとは違います。内側のウレタンフォームも現物合わせで削って装着せねばなりませんでした。これはレストア時にオリジナルを上手く外すことができず新品に頼らざるを得なくなったことを後悔してしまった部分です。

「4」リプロ品だから、以前にも買ったことがあるから大丈夫、などと思いきや過去の経験が通用しないことがよくあります。生産終了から刻々と時代が過ぎているのです。質を維持して欲しいのですがコストダウンのためなのか以前から変わってしまっていることがあります。ワタシの遭遇したのは「サイドモール」。しなやかさというか柔軟性が変わったのか装着時に以前の経験が役に立ちませんでした。純正品番だけを頼りに実状を知らずに安易に注文して泣きを見ている方は他にもいるんじゃないでしょうか。ショップのサイトにレビュー欄があれば書き込みたいレベル。何個か失敗を経験すれば慣れそうかな、とは思いますけど。

「5」これはリプロさえも作られていないパーツに起きる不運ではないでしょうか。ワタシの場合は「ワイパーのホイールボックス」。片方だけガタがきてる感じだったので取り寄せたところ後年式のパーツが届いてビックリ。左右両方交換するならまだ使えないこともなかったのでしょうが、形状が似て非なるものなので、片方だけ交換はできませんでした。ガタには目を瞑ってパーツは完全にお蔵入り。


と、まぁ愚痴ってはみましたが、パーツを供給してくれるサプライヤー、ショップ、そしてそれらを下支えしている他のオーナーの皆さまには大いに感謝しておりますよ。


ローキー製ウッドパネル

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ダッシュボードが狭くなるので昔はちょっと否定的だったウッドパネルを今期からつけました。
エアベンチレーション穴のないタイプですがフタの大きさが小さいので時代は既にMk3世代に移行してからのものでしょう。
装着にあたり自分なりに工夫したところがあって、本来ならメーター部分の下側には隙間対策用のビニールレザーが敷かれるところなのですが、入手した時にはそれが欠品していたこともあり、元のメッキモールを切削加工してその代わりとしました。
それと、水温計と油圧計の取り付けに際し、5mmほど手前側に迫り出させて速度計と同じような見た目にしました。これをしないとメッキベゼルリングがパネルの奥に引っ込んだようになってしまいます。
そして、Smith製モーターウォッチも設置。本来ならば磁力がくっつく金属ベースはネジ留めのところ、これはもったいないので両面テープを使いました。
とどめに、運転席側のフタを開けたところにスマホ用のQi充電ホルダーが付いています。これでウッドパネル無しだと時代の混在のため浮いてしまうアイテムを上手く隠すことができました。

燃料漏れ対策

IMG_0011もういつから始まったのか忘れてしまいましたが、エクスプレスは燃料を満タンにするとどこからかお漏らししてしまっていました。燃料を消費すると症状は収まるので、タンク上面付近に不具合があるのが予想されます。

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室内側から燃料ポンプなのかゲージなのかわかりませんがそこにアクセスする蓋を開けて覗いてみるとホースが2本見えます。見える部分では不具合はなさそうなのでホースの行き着く先で外れているか裂けているかしてるのかもしれません。そこで整備工場でリフトアップし、タンクの取付ボルトを外して傾けられるようにして、ホースを点検できる状態にしてもらいました。ちなみにタンクを完全に外そうとするとサイドブレーキのワイヤーまで外すハメになるので楽な方法から試します。それに燃料が残っているとその分の重量が作業の負担になるので燃料残量のワーニングランプが点灯するほどには減らしてあります。

室内側の穴から覗きますと、燃料ポンプなのかゲージ?からタンク上面に繋がるホースが外れておりました(ちなみにウチのエクスプレスはエンジンルームに国産の燃料ポンプが別に付いています)。ホースを付け直して解決したと思い、帰り道すがら燃料満タンにして家路に着くとやはり漏れました。どうやら接続し直したホースとは別の要因だったようです。

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Webサイト上でパーツリストの図解を見つけたので調べてみますと、見えにくいもののホースが繋がる箇所があるように見えます。別の見やすい画像を探すとやっと合点がいった感じです。そこは室内側の穴からでは見えないし手が届かない位置、そしてちゃんとタンク上面です。

再度、燃料を減らす期間を経た時には車検の時期。その過程でリフトアップ、タンク取付を緩めて、裂けていたホースを修理していただきました。どうやらタンク側に対しホースが細くて裂けてしまっていたそう。新車当時はどうだったか不明ですが、異形アダプタを介して無理のないように接続してくれました。

長年の懸念が解消されてひと安心です。

ルーフライニング

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10年以上前から気になっていたシミの目立つルーフライニング。色は Island Blue に合わせた Cumulus Gray だと思います。ちなみにいわゆる長モノのライニングは前後2つの分割構成になっていて、ピックアップの場合には前の部分だけ使います。さて、この残念なシミの原因は生地を骨組へと固定しようとした接着剤のようです。オリジナルに沿った方法なのかはわかりませんが、少なくとも23年前の英国の修理業者はこういう方法を取ったのです。車両入手当時は全く目立つことはなかったのですが、次第に接着剤の跡が濃くなってきました。これも経年劣化、変質ということでしょうか。もちろん復旧作業のひとつとして改善すべくセルフで新しい生地に張り替えです。準備は車両が工場にあって不在のまま始めました。

まずは古い生地を骨組から外しましたが、ベタベタと接着剤を使ったわりに固定はあまりされていませんでした。特に正中の骨とライニングの固定はステッチまたはステープラー(ホチキス)なので接着剤は無駄でしかありません。最終的にはどうせ隠れてしまう骨組ですが、劣化した接着剤はすべてこそげ落として回復への準備を整えました。

まずは出来上がりの雰囲気を掴むために英国から取り寄せた純正のクリップを使い、新品の生地を仮に張ってみます。天蓋部分にもクリップ使用を試してみしたが、ライニングが妙な感じに引き攣れてしまうので以前の姿に習ってステープラーで留めました。

細かく考えずにひと通り留めてみると、どうしても各所にシワが発生してしまいます。試行錯誤して気がついたのですがいくつかのポイントがありました。
  • 全ての骨組にやみくもにピッタリ沿わせるのではなく、外周以外の骨は張りをつくるためのガイドと考え、様子を見ながら固定させていく
  • なだらかなドーム状にするにはステッチを上手く使う
  • 生地を張る向きは車体前後方向を意識するとシワが出来にくい

骨組を凧の骨のように考えてきっちりと沿わせていくのではダメでした。なぜならルーフライニングの骨組は屋根形状には近いもののなだらかな曲線ではないからです。横に走ったアバラ状の骨は生地を吊るためのガイドと考えて、糸を駆使し部分ごとに強弱をつけて裏側から生地を引っ張るのが正解のようです。確かに元のライニングにも糸は使ってありましたが、端の方の生地を引っ張っているだけでそこまで重要性は感じられませんでした。しかし、まさか車の修理に裁縫をすることになるとはこの時まで思いませんでした。

FullSizeRenderひょっとすると施行マニュアルはあるところにはあるのかも知れませんが、自分で気がついた方法でうまくいくと気分がいいものです。他にも、クリップだと表面に出てしまうような場所があるので、ここはやはり接着剤の出番か?というようなところにはあえて両面テープを使いました。何度かは貼り直しもできますし、時間が経って接着力が落ちることはあったとしても、前回のようにシミになったりはしないでしょう。こうしてとりあえず一通りは完成。本職の方ならもっとピンと張れるのでしょうが、自分にとっては仕上がりは二の次。新車当時の製造過程を想像しながらイベントとして楽しませてもらいました。


もうひとつ、出来上がったライニングの車体への取付にもコツがありました。
最初に後方のライニングをあえて少し前側にずらして車体に嵌めておいてから、前方のライニングをピッタリと所定の位置に嵌めたあと、後方と前方とを接合させるフックがかかるように下から抑えながら後方のライニングを所定の位置までずらします。アシスタントの手を借りて役割を分担すればいいでしょうけれど、ワタシは独り仰向けになって足で前方を抑えつつ両手で後方をずらしました。


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とりあえず装着を終えましたが、前部後端のアーチ形状がちょっと合ってなくて隙間ができてしまいます。これは以前からのことで今回に至っても改善できていない部分です。完璧を求めるのならば骨組を曲げ修正すべきでしょうが、それはまた訪れるかもしれないあとの機会に挑戦しましょう。

今回何気に時間がかかったルームランプの再配線は次回脱着に備え二極コネクタに変更しておきましたので、気が向いた時にはいつでも楽にやり直せるでしょう。
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1969
Austin
Mini Countryman
Mk-II

`97に英国より輸入し登録、以来所持続けている我が愛車。これが手持ちで一番のお気に入りの『古道具』である。乗っている時間よりも修理やカスタムしている時間のほうが圧倒的に長い。2018年秋に車体色をアイランドブルーからマルーンに変えました。

 
1986
RENAULT
4 GTL

`06年4月に購入。使い古しが似合うブルージーンズのような『古道具』。`08年5月までリフレッシュ中のカントリーマンの代役を務めてくれました。また乗りたいクルマ。

 
1996
FIAT
Panda CLX

D車を新車で購入した妻と一緒にこちらにやってきました。当時は旧車ではありませんでしたが古道具を経てそろそろそう呼べる域には達しているかも。高年式さ故にミニのバックアップ的存在でしたが積載能力を求めた結果、`11年6月にルノー・エクスプレスにその役をバトンタッチしました。機会があれば今度は Panda 45 を手に入れたいです。


1990
RENAULT
express GTD

`11年6月に購入。道具を積んで移動するための『古道具』。カントリーマン以上の活躍をする場面もありながらトラブルという名のイベントを発生させることも得意の様子。


1974
DAIHATSU
Solex 5000

前輪駆動によるモペッド。`04に購入。本国フランス仕様とはちょっと異なるコンパクトな日本仕様。気軽に遊ぶ『古道具』であるが、登場機会は全くと言っていいほど無い。

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2010
ABARTH
500 esseesse

旧車予備軍になる得ると予感して購入。なんて、本当はエアコンが効いて走ることが楽しそうなのが欲しかっただけ?。とりあえずカントリーマン不在の心の穴を埋めてくれています。


1971
Sabotage-soup
Suze(管理人)

「古道具や旧車など古いものを活かして生きる」をコンセプトとしてサボタージュ・スープと名付けて活動していますスーズと名乗る者です。日替りのチープシックだけど味わい深いごった煮をどうぞご賞味あれ。
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